私は、Google検索やAI検索で、自分や会社、商品、活動を見つけてもらうために、ネット上へ積み上げていく情報を「検索資産」と呼んでいます。
検索資産という言葉からは、「検索結果に表示されるページ」を想像するかもしれません。
もちろん、それも重要な検索資産です。
しかし、検索資産について考えていくと、検索結果に直接表示されるページだけでは十分ではありません。
検索結果の裏側には、その人物や会社が何者なのか、何をしているのか、どのような分野と関係しているのかを、GoogleやAIが理解するための情報があります。
さらに、継続的に情報を発信することで、活動内容や専門分野、関連する言葉もネット上に蓄積されていきます。
検索資産とは、こうした情報まで含めて考えるものです。
本書における「検索資産」の定義
私は、書籍『Google検索に自分を作る』の中で、「検索資産」を次のように考えています。
検索資産とは、ネット上に蓄積され、Google検索やAI検索を通じて人に見つけてもらい、自分や会社、商品、活動を正しく理解してもらうための情報資産です。
そこには、検索結果に直接表示される情報だけでなく、GoogleやAIが対象を理解するための情報や、その理解を継続的に深めていく情報も含まれます。
時間がたってもネット上に残り、検索やAIを通じて見つけられ、自分の代わりに仕事や活動を説明し続けてくれる。
この「蓄積され、後からも働き続ける」という性質を含めて、私は「資産」という言葉を使っています。
検索資産には三つの役割がある
検索資産には、大きく分けて三つの役割があると考えています。
1.検索結果を構成する
最も分かりやすい役割です。
名前、会社名、商品名、活動名などを検索したとき、自分に関係する情報が検索結果に表示されます。
検索した人が直接目にする情報であり、「見つけてもらう」ための検索資産です。
検索結果に自分について説明する情報が複数存在すれば、一つのページだけでは伝えられない活動や情報まで見てもらえる可能性が生まれます。
2.GoogleやAIの理解を支える
検索資産には、検索結果に直接表示されることだけを目的としない情報もあります。
誰が運営しているのか。
どのような活動をしているのか。
どの商品やサービスと関係しているのか。
ほかの情報とどのようにつながっているのか。
こうした情報を明確にしておくことは、GoogleやAIが人物、会社、商品、活動などの関係を理解するための材料になります。
検索結果で目立つ情報だけが、検索に役立っているわけではありません。
ネット上にある情報全体で、「これは何なのか」「誰のものなのか」を分かりやすくしていくことも重要です。
3.GoogleやAIの理解を育てる
検索資産は、一度作れば完成するものでもありません。
継続的に情報を発信していけば、名前や会社名と一緒に現れる情報も増えていきます。
活動内容、地域、専門分野、商品、実績、新しい取り組み。
こうした関連情報が文章として積み重なることで、ネット上に存在する情報は少しずつ厚くなっていきます。
重要なのは、単純に記事の本数を増やすことではありません。
自分や会社について説明する情報を増やしていくことです。
同じ名前が登場するだけではなく、その周囲にどのような言葉があり、どのような文脈で語られているのか。
継続的な情報発信には、こうした情報を積み上げていく役割があります。
検索結果に表示されることだけが価値ではない
検索のために記事を書いたとしても、その記事が必ず検索結果に表示されるわけではありません。
複数の記事を公開しても、どの記事を検索結果に表示するかは検索側が判断します。
しかし、表示されなかった記事が、ただちに無意味になるわけではありません。
そこに活動内容や専門分野、商品、実績などについての情報があれば、ネット上には自分について説明する材料が残ります。
さらに、関連する情報同士を適切につないでいけば、それぞれの情報の関係も分かりやすくなります。
だから私は、検索資産を「検索結果に出すためのページ」だけとは考えていません。
検索結果を作る情報と、その検索結果の土台になる情報を含めて育てていく。
それが検索資産という考え方です。
検索資産には「役割」と「出方」がある
検索資産は、二つの方向から整理すると分かりやすくなります。
一つが、今回説明した「役割」です。
検索結果を構成する。
GoogleやAIの理解を支える。
GoogleやAIの理解を育てる。
もう一つが、「検索結果への出方」です。
私は書籍の中で、検索資産を「固定型検索資産」「選択型検索資産」「第三者検索資産」の三つに分けています。
固定型検索資産は、自分が一つのページに置いた情報が、そのページ単位で検索結果の候補になるものです。
選択型検索資産は、自分で複数の情報を発信できますが、その中のどれが検索結果に選ばれるのかは検索側が判断するものです。
第三者検索資産は、本人ではなく第三者によって作られ、活動や実績などを外側から伝えるものです。
固定型は土台を作り、選択型は面を広げ、第三者型は裏付けを加える。
こちらは、実際に検索結果を作っていくための分類です。
今回説明した「三つの役割」は、なぜそれらの検索資産を作り、積み上げていくのかを考えるための分類です。
同じ検索資産を、二つの角度から見ています。
検索資産は、基本の積み重ねで作る
検索資産という考え方そのものに、特別な裏技があるわけではありません。
正確な情報を置く。
関連する情報をつなぐ。
必要な情報を増やす。
古くなった情報を更新する。
活動を継続して記録する。
一つ一つは、非常に基本的なことです。
しかし、それぞれを別々の作業として終わらせるのではなく、ネット上にある自分の情報全体を一つのまとまりとして考えると、意味が変わってきます。
検索結果に表示される情報を作る。
その情報を理解するための材料を置く。
そして、新しい情報を継続して加えていく。
検索資産とは、検索結果だけを作るものではありません。検索を通じて「自分は何者なのか」を伝え続けるために、ネット上へ積み上げていく情報資産です。
関連情報
検索資産の考え方については、はてなブログでも少し角度を変えて解説しています。
「検索資産」とは何か――検索結果に出る情報だけが資産ではない
より具体的な検索資産の作り方や、固定型・選択型・第三者型の使い分けについては、書籍『Google検索に自分を作る』でまとめています。
電子書籍はKindleでも公開しています。
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